英語×環境構築 ・ 2026/8/24
ワーホリに行くだけでは英語が伸びないと思う理由|TOEIC700点でも1年後ネイティブと話せなかった僕の経験
TOEICは700点前後あったのに、実際にオーストラリアに着いてみると、現地の人が何を言っているのかほとんど聞き取れませんでした。
TOEIC700点でも、現地の英語は「別物」だった
渡航前の英語力は、TOEICでいうと700点前後でした。文法やリーディングはある程度できていましたし、英語がまったく分からない状態ではありませんでした。ただ、リスニングとスピーキングは弱く、相手が自然なスピードで話すと聞き取れなかったり、言いたいことをすぐ英語にできなかったりする状態でした。
それでも当時は、英語圏で1年くらい生活すれば自然とある程度は話せるようになるだろう、という期待がありました。何もしなくても伸びるとは思っていませんでしたが、毎日英語を聞く環境にいれば、ある程度は勝手に伸びると思っていた部分があります。
空港とカフェで、いきなり衝撃を受けた
その期待は、オーストラリアに着いてすぐに崩れました。
空港で現地の職員と英語で話す場面があったのですが、相手が何を言っているのかほとんど聞き取れませんでした。TOEICで700点前後あったので「最低限の英語は分かるだろう」と思っていましたが、現地の人が自然なスピードやアクセントで話す英語は、テストで聞いていた英語とはかなり違って感じました。
スターバックスなどのカフェで注文するときも同じでした。自分から注文を伝えることはある程度できても、そのあと店員さんから何か質問されると、何を言っているのかさっぱり分からないことがありました。
TOEICである程度点数が取れても、実際の生活の中で英語を聞いて、その場ですぐ反応する力はまったく別なんだ、と渡航して早々に感じました。
語学学校に3ヶ月通っても、伸びた実感はなかった
最初の約3ヶ月間は語学学校に通っていました。ただ、その3ヶ月で英語が大きく伸びたという実感はありませんでした。
理由の一つは、その期間、日本人と関わることがかなり多かったことです。語学学校の授業が終われば、日本人の友達と一緒に過ごして、日本語で話すことが多くありました。オーストラリアに住んでいるのに、1日の中で本当に英語を使っている時間は、自分が想像していたほど多くなかったのだと思います。
これは、日本人と関わること自体が悪かった、という話ではありません。ただ、英語を伸ばしたいと思っているわりに1日のほとんどを日本語で過ごしていたら、「海外にいる」というだけでは思ったほど環境は変わらない、ということを後から実感しました。
1年住んでも、ネイティブとの会話は難しかった
正直に言うと、オーストラリアに住んで1年くらい経っても、特にネイティブスピーカーとの会話はかなり難しかったです。相手が自然なスピードで話すと聞き取れないことも多く、自分から言いたいことをスムーズに伝えることもできませんでした。
このとき強く感じたのは、海外に長く住めば自動的に英語が話せるようになるわけではない、ということでした。場所がオーストラリアに変わっただけで、自分が普段いる人間関係や環境まで変えなければ、英語を使う量はそこまで増えないのだと気づきました。
転機は、2年目に移った職場だった
自分の中で大きな転機になったのは、2年目のワーキングホリデービザを取得したあとでした。
1年目は日本食レストランで働いていて、職場には日本人が多く、日本人スタッフ同士では日本語で話すこともありました。分からないことがあれば、日本語で確認できる環境でした。
2年目のビザを取得してから、現地のタイレストランで働き始めました。そこには日本人が一人もおらず、タイ人スタッフや、オーストラリアで生まれ育ったタイ系オーストラリア人が働いていました。職場での共通言語は英語で、仕事の指示を理解するのも、雑談をするのも、自分の考えを伝えるのも、すべて英語でやるしかありませんでした。
「聞き返される」ストレスが、逆に自分の弱点を突きつけた
タイレストランで働き始めた頃は、英語が伸びたというより、最初はかなりストレスの方が大きかったです。
自分では伝えているつもりでも、うまく伝わらず、同僚から何回も聞き返されることがありました。別の同僚から「なんでこんなに英語が喋れないの?」というようなことを言われたこともあります。1年オーストラリアに住んでいたのに、まだこんなに英語ができないのかと、自信をなくすこともありました。
それでも、日本語に切り替えて逃げられる環境ではありませんでした。聞き取れなくても、伝わらなくても、次の日にはまた英語で仕事をしなければならない。嫌でも、英語から離れられない環境でした。
語学学校では間違えても授業は進みますが、仕事では英語が伝わらないと実際に仕事が進みません。この「伝わらないと進まない」という必然性が、語学学校とはまったく違いました。
それでも、一緒に働くうちに人間関係ができていった
最初はきつい言葉をかけられることもありましたが、一緒に働く時間が増えるにつれて、周りとの関係は少しずつ変わっていきました。
仕事以外でも遊びや飲みに誘ってもらうことが増え、職場の外でも同僚たちと関わる機会が広がっていきました。仕事中だけでなく、プライベートの時間でも英語を使う場面が増え、英語を使う時間は自然と増えていきました。
英語ができたから人とつながったのではなく、人とつながった結果、英語を使うようになった
振り返って一番大きかったと思うのは、英語ができるようになってから人間関係が広がったのではなく、人間関係が広がった結果として、英語を使う時間が増えていった、という順番です。
タイレストランに入った時点で、僕の英語力が急に上がっていたわけではありません。むしろ最初は聞き返されてばかりで、自信をなくしていました。それでも一緒に働き、遊びに誘われ、仕事以外でも関わるようになっていく中で、気づけば英語を使う時間そのものが増えていました。
この経験が、その後の行動にもつながっていった
この「人とのつながりが先で、英語を使う環境は後からついてくる」という感覚は、この後の自分の行動にも影響していきました。詳しくは別の記事で書こうと思いますが、このときの経験が、その後新しい人間関係や活動につながっていくきっかけの一つになっています。
「海外に何年いたか」より、大事だったこと
自分の場合、TOEICは700点前後あって、3ヶ月語学学校に通って、オーストラリアに1年住んでも、ネイティブスピーカーとの会話にはかなり苦労していました。1年間オーストラリアにいれば英語が話せるようになる、というほど単純ではなかったです。
大事だったのは、何年海外にいたかではなく、
- 普段誰と一緒にいるのか
- 仕事で何語を使っているのか
- 仕事以外で誰と遊ぶのか
- 自分からどんな人とつながろうとしているのか
でした。日本人と関わること自体が悪いとは思っていませんし、語学学校に通ったこと自体が無駄だったとも思っていません。ただ、英語を伸ばしたいのに1日のほとんどを日本語で過ごしているなら、「海外にいる」というだけでは思ったほど環境は変わらない、というのが自分の経験から感じたことです。
日本語教師経験0・生徒0から、日本語コーチとして収入を作った記録
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